「まあエエ... お前の知ってることってなぁ“写真”なんや」
「写真って、まあそうやけど」
「俺は本物のパラオの夕日を知ってるよ」
「えっ、行ったことあるの?」
「おう、あるとも。ダイビングしに行ったんや」
(なんとシャレタおっさんやなこの人...)
「現地で船チャーターしてなぁ、パラオの風を体中で感じながら夕日に向き合うんや... そしたらなぁ、涙が溢れてくるんや。俺は感動してるぞ〜!ってな、写真じゃそんなふうにはならへんやろ」
「まぁ、そうやな」
「パラオだけやない、お前はまだな〜んも知らんのや。人生の楽しさ、喜び、ほんのちょっとだけかじっただけで死ぬのはまだ早いで。あっそうや借金してパラオに行け、サラ金でも何でもエエやんか。どうせ死ぬんやったら踏み倒す気で借金して行ってこい」
「無茶苦茶いうわ」
「本気や、行ってきてパラオの夕日見て“涙”出たなら帰ってきて必死で働いて謝金返せ。自分は何にも知らんかったと悟れ、そして次のパラオに向かって走りだすんや」
まだ俺はパラオには行ってませんが、おっさんの言ったことは少しだけわかったような気がします。
「まだ言うとんのか〜 はよ行ってこい!」
っておっさんの声がしそうですが(笑)
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