「それはね、お母さんを助けたかったからあんなに頑張ったんですよ」
「うん、うん、そうです。あの子達は私を助けようとしていました...」
夫がいなくなった分、頑張って子供を養っていかなくてはという母親の思い。
父親がいなくなって母親が頑張って自分達の為に働いている姿を見ている子供達... だからこそ、子供達は疲れた母親を何とか助けたいと思うのです。
「ひょっとして貴方は自分が母親として失格だと思っていませんか?」
「はい、自分が辛い時に子供にあたってしまうのです。あんなに頑張っている子供達に... 」
「自分を責めていますね」
「そんな自分はイイ母親じゃないと思います。父親がいない分、もっとしっかり面倒をみなくちゃいけないのに」
「お子さん達も自分を責めているのが解りますか? 多分、貴方が自分を責めているのと同じようにお子さん達も自分を責めていますよ」
「どうして、子供達が... 」
「貴方が辛そうなのを見て、自分は役立たずだ! お母さんを助けるどころか迷惑をかけている!って思っていますよ」
「たしかに、あの子達そのような事を言っていました」
家族全員が同じように自分は役立たずだと自分を責めています。
大切な人を助けたいと思えば思うほど、それが出来ない自分を責めるのです。
罪悪感、無価値感、無力感... それが人生を辛く、しんどいものにする。
「可哀想な子供達... 一体どうすればあの子達を楽にしてあげられるのですか?」
「それはね、貴方が楽になればいいのですよ。ちょっと想像してみてください、貴方が笑顔でいる時に子供達はどんな顔をしていますか?」
「子供達も笑ってる... 」
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