2006年4月30日号
今日のテーマは『差別』についてです。
私が17才の時に通っていた「大阪身体障害者職業訓練校」の校長さん
からこんなお話を聞きました。
校長:「以外かもしれないけど、障害者自身による差別が一番
ひどいんだ」
長谷川:「え?それってどういうことですか?」
校長:「障害者には、先天性障害者と後天性障害者の2つのタイプが
あるんだ」
長谷川:「どちらかが差別をするということですか?」
校長:「後天性障害者が先天性障害者をひどく差別するんだ」
長谷川:「なんかわかる気がします」
私はまことに恥ずかしい話ですが、周りの障害者を嫌っていました。
一所懸命に健常者のフリをしていました。
何故ならば自分自身が持っている障害を周りの人が嫌っているように
思えたからです。障害を嫌って、嫌って遠ざけました。
大人になり、その問題をカウンセリングで見ていった時に気付いた
ことがあります。
『私の障害を世界で一番嫌っているのは誰なんだろうか?』
それは自分自身であると自覚したのです。
それまでの私は「自分は障害者じゃない!」と自分の障害を否定し、
周りの障害者達をも否定していました。
障害を否定し戦っていたのです。
今当時のことを分析してみると、まるで「いじめっこ」と「いじめ
られっこ」の関係に似ています。
いじめっこは必ずと言ってイイほど誰かにいじめられた経験があります。
自分の中にいじめられっこの部分があればあるほど、それを追い出
そうとします。
「俺はいじめられっこじゃない!お前とは関係ないんだ!」というように
目の前にいる自分と同じ「いじめられっこの部分」を持った子を遠ざける
ためにその子をいじめるのです。
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第二次世界大戦中、ジャップ(黄色いサル)と日本人を一番差別
したのはニガー(白人から差別されたアフリカ系アメリカ人)
であったと聞いたことあります。
宗教の指導者であったマルコムXも宗教と出会う前は黒人であるのにも
関わらず、顔に白い顔料を塗って白人のフリをしていたそうです。
みんな同じですね。自分で自分を差別していたようです。
ガンジーはインド人であるにも関わらず、英国産の背広とネクタイを
身にまとってイギリス人ように生きていました。
その彼が南アフリカに渡った時に初めて白人から差別を受けました。
「私は弁護士なんだ!」と言っても誰も彼の言うことを聞きませんでした。
彼はその時に差別の本質に気付きました。
「誰が誰を差別しているんだろう?」
背広を脱ぎインド人の証であるサリー(カースト制度において低階級
の人々が着るもの)に着替え「インド人はインド人であれ」という
活動を始めたのです。
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障害者の話に戻りますが、先天性障害者を差別した後天性障害者が
「社会」と向き合う時、大きな恐れが彼等に襲いかかります。
周りの人が冷たい目で差別しているように感じてしまうのです。
ここでもう一度言いたいのは、
『誰が誰を差別しているのだろうか?』ということです。
心の中の戦いを辞めない限り誰かに差別されているような感覚は続きます。
『差別は自分の心の中にある』
それが私の人生を通してわかったことです。
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もしあなたが誰かから差別されていると感じた時、心の中を覗いてみてください。
そこで自分が自分をいじめ、差別している部分があるのなら
「あなたは生きていていいのですよ。愛される価値があるのだから・・・」
と言ってあげてください。
今日を終戦記念日にしましょう。
読んでくれてありがとう。
また来週♪
───── 編集後記 ─────────────────────
今回、差別というものを深く理解していただくため敢えてジャップ、ニガー
という言葉を使いました。
障害者差別の問題についても長谷川本人が体験したものであり、すべての
障害者が差別を行っているわけではありません。
白人、黒人、日本人の関係、障害者差別についての事実は過去のものであり
現在は改善されていることも多いと聞いております。
私が感じていることですが歴史を見ると確かに明らかな虐待や差別
があったと思いますが、今の時代何かが変わったように思います。
障害者であり差別の対象とされていた私が実感することは自分の戦争を
終わらせることで数段生きやすくなったということです。
新幹線、空港、就職事情etc. 少しづつですが確かに変わってきました。
ほんとうにありがたいことです。
今回のメルマガで差別に苦しんでおられる方に少しでもお役にたて
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